アキエノート

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レビュー:アーモンド入りチョコレートのワルツ

森絵都の「アーモンド入りチョコレートのワルツ」を読みました。 短編3本なのでさらっと読めて、森絵都ワールドにも入りやすい本でした。

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

個人的には2つ目「彼女のアリア」が一押し。 不眠症の少年と虚言癖のある少女のお話。 不眠症の少年が眠れるようになったことが打ち明けられないところや、少女の今まで話してたことが虚言だったというところが、どこか歪な青春という感じがします。

1つめと2つめのお話も面白く、この二つは温かみのあるお話です。

それでも、2つ目のお話が好きなのは1つめにも2つめにもない変わり者の二人に惹かれたからだと思います。

短編なので、森絵都を読んだことない人にもオススメです。

あ、あともうひとつ。 発売年月日によって、単行本の表紙が変わっています。 Amazonのはピアノが表紙のシックな感じですが、恐らく私が買った古い方は淡い色の表紙です。 私は自分が買った表紙にとても魅力を感じるので装丁も楽しんでみるのもいいと思います。