歯科助手はじめました

歯科助手はじめました

「冷やし中華はじめました」みたいな感じですが、軽いノリで「歯科助手はじめました」 。
歯科助手ってお胸の大きくて美人なお姉さんがやってるイメージだったんですが、 看護師志望だということをあらかじめ話しておいたからか即採用になりました。歯科助手ってはじめてみると勉強することたくさんあって、どっちかっていうと頭脳労働と肉体労働の中間みたいなところがあります。歯科衛生士さんに看護師になるにあたってどう勉強していけばいいか、どんな風な視点が必要かを度々聞けるので勉強になります。
前の仕事なんだっけと言われると「ニートと見せかけたアルバイター」だったんで前職の話と、今の歯科助手の話を書いてみようと思いました。

前職「レジのアルバイト」は理不尽なこともあったが、楽しかった

前職は地域でもそこそこ大きいスーパーで働いてました。去年の秋口に受験に失敗し、「来年受験するにしても何にしても、いい加減働かないわけにはいかない」ということになり、家から徒歩圏内だったオープンして３ヶ月のスーパーへ面接に行きました。オープン初日にどんなスーパーか見に行ったんですが、入場制限がかかっていて中に入れませんでした…今考えると、入場制限がかかるスーパーってすごいなって感じもしますが。どのくらいスーパーが忙しいかなどは特に下調べせず、「とにかく働かないとやばい」と焦りまくっていたので、求人が出ていたのを見つけてすぐ応募しました。めっっっっちゃ人手不足だったため即採用になりました。
時給も1000円以上な上、17時以降は夜間勤務手当(?)がついて、さらに土日祝は休日手当が加算され…とトータルで1250円くらいで働いてました。今まで働いたところで一番時給が良かったです。その分、途方もなく忙しかったわけですが…。 今まで働いていたところでも、特にすごかったのはお給料が「分」単位で発生します。普通のところだと例えば「17時14分」まで働いたのしても繰り上げで「17時」までのお給料しか発生しなかったんですが、分単位でお金がもらえるので給与明細を見たらパートにも関わらず、結構もらってました。

お仕事ですが、ピッピッとスキャンして、会計しておしまい…です。
自動精算機なのでお釣りの渡し間違えはなく、万が一ミスをするとしたら値引き商品の値引きを忘れてた！ってことくらいでした。 よく、「袋詰めはしません」と書いてあっても「エコバック持参だから、入れてくれるだろう」みたいなお客さんとの間でトラブルがありました。レジ打ちの仕事は割とパズルなところがあって、「どうやったら下のものが潰れないか」など考えながら打ってます。それがエコバックになると、馴染みのあるカゴじゃないので途端にやりにくくなります。カゴに設置する型のエコバックもありますが、別にカゴにセットできるからってやりやすいわけではないです。
私は「袋詰めは仕事ではない」と割り切っていました。「サービス業なのにどうなのよ？それくらいやってよ。」と言われてしまうかもしれませんが、その袋詰めにかかる時間分、後ろのお客さんを待たせてしまっているので、きっぱりとお断りしていました。たまにグダグダ言う人や恫喝してきた人もいたんですが、しっかり防犯カメラで撮影されて「要注意人物」になったり、マークされたりします。（辞めた後、「袋詰めお断り」宣言を大きく出していて「もっと早く出してよ…」と思ったのは内緒）
めちゃくちゃ忙しいスーパーって言っても、あまりイメージが湧かないと思いますが、土日祝日はレジが10台あるにも関わらず、各レジに常に15人くらい並んでいます。車で来店、大量買いのコンボでカート上下段×３とかもあるので、本当に打つのに時間がかかります。でも、待ってるお客さんはイライラしてきてしまうので、こっちもスピード勝負で必死でした。忙しすぎると入場制限が掛かりますが、結局お会計が終わって人がはければ新しいお客さんが入ってくるので、レジの忙しさは閉店ギリギリまで続きます。「天気予報で雨の日の前日と次の日は混む…」と一緒に働いてた人と話したり「思ったより混まなかったね」と労いあうというのは、仕事にやりがいを感じる出来事でした。

働いてたら「私は悪くない。あなたが間違っている」が言えるようになった

レジの仕事を始めて変わったことは「自分が悪くないことに対して、きちんと『違う』と言えるようになったこと」的なこと夫に言われました。以前はいっっっっつも悪い癖で、自分のせいでなくても「まあ、周りがそれで収まるなら…」とかうだうだ考えてあとで「なんで、あのとき違うって言わなかったんだろう。私のせいにされたんだろう」と鬱になっていました。
レジのバイトを始めてからは、自分が間違っていないときは「いや、私間違ってないから！」とちゃんと言うようなりました。「怒り」と言う感情が内側にむいてしまう悪い癖もきちんと外を向くようになり、理不尽なことに対しては「理不尽です！不快です！間違ってます！」と言えるようになったことで、息がしやすくなった気がします。
それから、世間話や当たり障りのない話をするというスキルも身につきました。これは社会で生きていく上で必要なスキルだなあ…ともろに実感したものです。例えば、夕方からシフトに入る高校生に「今日は授業どうだったー？」と話しかけたり、ただただ「最近どうよ？」を相手に合わせて言葉を変えて、話すだけでも相手への印象も、その場の雰囲気も変わるもんだなあと思いました。

歯科助手、こんなことしてます。

まだまだ、ペーペーなので私は先人たちが残してくれたマニュアルやら、先輩にくっついてメモを取ってみたりしています。
私が働いているのは昔ながらの町の歯医者さん！という感じのところで、先生と歯科衛生士さんは各一人で、あとは歯科助手さんと受付の人がいます。

私は本当に人よりも覚えが遅く、書いても見ても、人よりもできるようになるのに時間がかかります。
なので、メモした後は指示されたらコレを出す！とわかるようにノートに写真を貼ったり、イラストを描いています。

今だに間違えることがあるのでトレーの写真を貼ったり…。

根管治療について。

「とにかく、見たことをそのまま再生できるようになる努力をすること」が必要だと、歯科衛生士さんによく言われます。それからはメモは取らず、１回目は覚える気で見学→帰ってきてノートにまとめて、脳内再生する→２回目は手順を先取りしながら復習→３回目はできるようになっている…という風なサイクルになっています。
一回覚えたら忘れないので、覚えたこと同士をくっつけて臨機応変に対応できるようになったおかげで、今では「一人前になった」と言ってもらえるようになりました。それでも、まだ分からないことがあったりするのでその時は調べたり、聞いたりしています。

きっと看護師という仕事も、こんな風に見て、覚えて、分からないことは調べて…と一生勉強していく仕事なんだろうな、と今歯科助手をしていて思います。色んなことがいくつも起こる中で、患者さんにとっての最善はなにかを考え、柔軟に対応していく能力が必要だと思うので、今はそれを養っている感じです。

それから、朝めちゃくちゃ弱くて「12時に起きてれば良い方」だった私があえて朝番を任されています。
他の人とのシフトの都合があり、希望の14時からというのが朝に変わってしまったんですが「朝弱いんで…本当に…」とフラグをたて、朝から勤務２回目に寝坊しました。しかも、２度寝して始業時間の３時間遅れで出勤したこともあります。前述のスーパーのバイトは14時から働いていたので、ギリギリまで寝ていました。本当に重要な用事がある日以外は、ここ１年以上朝起きたことがありませんでした。

しかし、遅刻について今の職場で怒られたことがなくて、それが働きやすくて助かっています。２度寝して遅刻した日に「さすがに何言われるかわかんないし、言われても何にも言えない」と怒られることにドキドキして出勤しましたが「来ただけ偉いし、大学入る前に朝起きる練習してると思っておいで」と言われたのに救われました。
あれからは、さすがに遅刻することなく頑張って行っています。期待に応えたい気持ちと「大学生になることをこんなに応援してもらってるんだから、ちゃんと成果を出したい」と思っているからです。普通だったら、クビなところを「看護師になることを応援してる」と言葉以外で示してもらえたのが初めてで、朝起きられないことに対して怒られず、むしろ改善していこうと言ってもらえたことに甘えて、頑張ろうと早寝を心がけています。
私の人生をある意味変えていってくれている職場に出会えたと思っています。

忠告！絶対に寝る前に歯を磨く、甘いものはだらだら飲まない・食べない。

私自身は、歯磨きに45分くらいかかる人間で歯石がないと言われるくらいな徹底した歯磨きを心がけているので「ありえない」と思うんですが、歯磨きした後に「のど飴舐める」「スポーツドリンクのようなものを飲む」人って結構いるんです。そういう人の口の中はえげつないです。口を開いた瞬間に「ああ、この人の口の中やべぇな…」と思います。
しかも、「歯が痛くて…」と見せてもらったところは、炎症を起こしていて痛いだけで、むしろ周りの歯は静かに死んでる…ということがよくあります。「神経抜く治療したことない」と言われてレントゲンを撮るとみなさん、お亡くなりになっています。
歯の神経って「歯が痛い！！！神経が炎症起こしてるのか？！」と思ったときがまさに死にかけ…ということもありますが、「こ、こいつ息してねぇ…」と死亡確認されることの方が多いです。そして、後者の方がショックです。

どうしたら虫歯にならないか…。それは、「歯磨きすること」「だらだら飲み・食いしないこと」に尽きると思います。例えば、「仕事中や勉強中に砂糖の入ったコーヒーや紅茶を飲みながら作業している」というのが、やばい口の中をしている人に共通していることとして多いです。
なので、飲み食いしたらお茶か水（もちろん無糖）を飲んで口の中を整えてみてください。案外、口の粘つきや口の渇きなんかも良くなったりすることがあるそうです。

歯磨きした後に口が寂しいなあというときや唾液の分泌が減っている高齢者の方にはノンシュガータブレットをお勧めします。薔薇のフレーバーやミント系フレーバーなどハーブ系の味が多いですが、砂糖入りの飴を舐めるよりもいいです。オーガニックであれば、iHerbで探してみるのも手です。

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まとめ

2017年の暮れから継続的に働いてみて、自分の考え方が変わったり、新しい友達ができて良く遊んだりするようになり、価値観もちょっと変わりました。歯科助手のバイトでは「医療者になっていくのに必要な能力」というものが何かを勉強したり、患者さんとの接し方を楽しく学ばせてもらっています。いずれ、在宅医療にも関わっていくことになると思うので、在宅歯科診療をしている今の職場で話を聞くことも、また刺激になっています。

春には大学に入り、６月には実習に出るので他の看護大学生とは違うステップで看護師の道へ進んでいきますが、今の人生勉強ができる時間を大切にして過ごしていきたいと思っています。

おしまい。