結婚式の裏側とそこで仕事している人、結婚式を上げる人の様子がリアルに描かれてます。
また複数の人間が主人公になって、同じ日の同じ時間を共有しながら話が進んで行くので、読んでいて面白かったです。
どきどき感とブライダルについて興味のある方はぜひ。

- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/01/25
- メディア: 文庫
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「本日は大安なり」は4組のカップルが大安の日に結婚式を上げるという話。 時間は11:30→12:30→13:30→17:30と式を上げるのはバラバラですが、4組は同じ時間に結婚式の支度をしたり、式をあげたりしています。 また強いていうなら、主人公はプランナーの女性ですが、どちらかといえば出てくる全員が主人公です。 話も一人一人で別れていて、それぞれの心境や行動が短編のように書かれて行きます。 この小説の面白いところは、主人公が複数人いて、同時進行で物語が進み、心の描写に共感がもてたり、そうだろうなぁ…と想像しやすいところです。
すらすらと読めてしまうので、ぜひ読んでみてください。