色な人種の人が交錯する話。 途中、古典(というほどではない)に近い時代もの風の表現があるので、そこだけは私にはきつかったです。
薄くて読みやすいので、江國香織好きにも始めて江國香織を読む人にもおすすめです。
6編からなる小説で、一番好きなのは「犬とハモニカ」でした。それぞれ色んなことを考えて、視線を送ったり、心の中で毒づいたり。 ボランティアに行った青年と、娘を連れて海外留学する母親。 とにかく、1話目の「犬とハモニカ」は文章が綺麗でした。
「アレンテージョ」は「チーズと塩と豆と」に収録されていたので、できれば新しくもう一編ほしかった。
なにはともあれ、江國香織を読んだことない人におすすめ。 薄いからなおのこと取っ付きやすいと思います。
ぜひ。