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アキエノート

アルパカとねこすけとハムスターと犬です。

レビュー:光待つ場所へ

@Pandora_Ovis から頂いた本です! 辻村深月作品が好きなので、たくさん送っていただいて、ありがとうございます!

今回は短編集「光待つ場所へ」を読みました。

光待つ場所へ (講談社文庫)

光待つ場所へ (講談社文庫)

この本は、短編集が収録されていて、単体でも勿論楽しめますが、「スロウハイツの神様」と「凍りのくじら」を読んでからのほうが面白さ倍増だと思います。

短編集としても、1冊で読めるところもいいところです。

私が気に入っているのは郁也とチハラトーコが出てくる話が好きでした。

どうやら、他の短編も私のまだ読んでいない「冷たい校舎の時は止まる」にリンクしていたり……とあるようですが、そこはおいおい追っかけて行きます。

私が知ってる限りで、リンクしていたのは郁也とチハラトーコの話でしたが、チハラトーコの話のほうは「あぁ、スロウハイツの人!」とすぐ分かるタイトル。 彼女のスロウハイツでのキャラクターと最後のほうの本心の現れが、洗いざらい出ていて「あ、このキャラクターの素顔はこっちなんだ」と気付き、ちょっと苦手だったキャラクターち親近感を覚えました。 自分を曝け出すことも好きだし、プライドの高いけれど、なにより紙とペンを持たせると強いというところも彼女らしかったです。

樹氷の街」は松永郁也が出てくる話ですが、最初から主人公として出てくるわけではなく「ピアノのうまい」「松永」というところで、「凍りのくじら」の!というのに気づきました。 彼のそれからの生活や進路、多恵さんの思いなどが書かれていて、なかなかスルメのような読めば読むほど、松永郁也のその後が分かる内容でした。 背伸びをしてみる年頃だったときのことや、負けたと思ってしまって立ち直れなくなってしまうところで、それでも自分の役割はあると気付いた主人公は昔の自分を見ているようでした。

この本は頭で読むというより、感覚でスラ〜と読めてしまう本でした。

他の作品ともリンクしているので、辻村深月さんの他作品と合わせて読むと面白さ倍増だと思います。