アキエノート

アルパカとねこすけとハムスターと犬です。

レビュー:ヴァニティ

唯川恵の「ヴァニティ」を読みました。 こちらは表紙に一目惚れ。 中身をパラパラめくると女性の様々な恋愛のお話だったので買ってみました。 読んでみるとなかなか色々なシチュエーション、結末があって面白かったです。

ヴァニティ (光文社文庫)

ヴァニティ (光文社文庫)

女性のドロドロしたところや、生々しい恋愛を描いた短編。 嫉妬やら寝取られやら裏切りやら様々。 ハッピーエンドもあれば、ハッピーエンドエンドではない話もあります。 この本の面白いところは、ただのアンハッピーエンドではなく納得のいくアンハッピーなところ。 「これで、よかったんだ」と読んでいる方を納得させる終わり方です。

それから、装丁がとてもおしゃれ。 表紙は、ピンクではなく薄い水色にタイトルのみ。 中身の文章も空白が上にあったり、下にあったり、文章に背景が付いていたりと、かなり凝ってます。 挿絵のようなものは一切ありませんが、話にあった様々な模様が出てきて、物語に味を出しています。

女性の恋愛小説はあまり読みませんが、短編集なので、だらだらしないサクッとした話が好きな方にはオススメです。