辻村深月の「ツナグ」を読みました。
久々に食い入るように読んでしまいました。 「使者」と書いて「ツナグ」と読むところが読み進めるうちになるほどーと分かって来ます。
辻村深月を初めて読む人にはオススメの一冊です。
辻村深月の「ツナグ」は「ハケンアニメ」で名前を知り、何か一冊読んでから、「ハケンアニメ」も読みたいなーと思っていたので、買ってみました。
死んでいる人間と夜の間中、朝日が登るまで話せるように仲介するのが、ツナグの仕事です。 仕事と言ってもボランティアでお金を貰ってませんが…。
ツナグは未知の存在なのかと思ってみれば、後半はツナグ本人の話になります。 ちゃんとツナグは生きてる人間でした。 ツナグの役目を手伝う少年の両親の死や、ツナグの意味や役割などに葛藤します。
最後は自分なりの答えを出して、ツナグを継承していきます。
どの話も、死んじゃったけど、会いたい人がいるという共通点があります。 会って良かった人もいれば、後悔する人もいます。
もし、ツナグがいたら、自分は誰と会いたいか、まだその人はこの世にいるから機会はとっておこうか、と考えるのも楽しい本でした。
森絵都の「カラフル」を読んだときのような、なんとも言えない達成感と面白かったー!という気分が味わえました。
一気に読める本を探してる人はぜひ。