京極夏彦の「死ねばいいのに」を読みました。

- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/11/15
- メディア: 文庫
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「死ねばいいのに」を読みました
なんだ、このタイトルは?!と最初は思い、初めての京極夏彦にしては薄めなので、かなり読みやすかったです。
いろんな人に死んだ女の子のことを聞いていく、主人公の青年。 女の子のことをどんどん聞いて行きますが、結局全員クズっぷりに笑ってしまいます。
会話の途中で「死ねばいいのに」と挟む青年。 「死ねばいいのに」というセリフが出てくるとドキッとしますが、青年の言い分もかなり的を得ています。
最終的には死んだ少女は青年が殺してます…が、その殺しは少女の夢と要求だったんだなぁ…と思います。
殺したというより、自殺教唆に近いのかと。 殺した青年は罪悪感はなかったと感じます。
始まりから終わりまで、事情聴取のように眈々と話が進みますが、最終的にオチを読んで、あぁ京極夏彦は人間も怖いという話を書くのだな〜と思いました。
無機質というものが読みたい方はぜひ。
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