アキエノート

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読書レビュー:「死ねばいいのに」を読みました

京極夏彦の「死ねばいいのに」を読みました。

文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)

文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)

「死ねばいいのに」を読みました

なんだ、このタイトルは?!と最初は思い、初めての京極夏彦にしては薄めなので、かなり読みやすかったです。

いろんな人に死んだ女の子のことを聞いていく、主人公の青年。 女の子のことをどんどん聞いて行きますが、結局全員クズっぷりに笑ってしまいます。

会話の途中で「死ねばいいのに」と挟む青年。 「死ねばいいのに」というセリフが出てくるとドキッとしますが、青年の言い分もかなり的を得ています。

最終的には死んだ少女は青年が殺してます…が、その殺しは少女の夢と要求だったんだなぁ…と思います。

殺したというより、自殺教唆に近いのかと。 殺した青年は罪悪感はなかったと感じます。

始まりから終わりまで、事情聴取のように眈々と話が進みますが、最終的にオチを読んで、あぁ京極夏彦は人間も怖いという話を書くのだな〜と思いました。

無機質というものが読みたい方はぜひ。

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