湊かなえの「少女」を読みました。
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/01/23
- メディア: 単行本
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二人の少女の「人の死がみたい」という黒い欲望から、ある計画を思いつき、話が進んで行きます。
伏線がいくつも張られていますが、最後に全部繋がって回収されます。
ここまで痛快に解消されるとスカッとします。 不純な欲望でも、一度は「人の死」は考えさせられます。 でも、少女たちなりの「人が死ぬ」ということにある程度の抵抗感があることがリアルでした。
人の死を見たいからという理由で、一人は人がよく死ぬ病院、一人はまた人がよく死ぬ介護施設へボランティアへ。
そこへ入院患者の少年2人のうち1人が「もうすぐ隣のベッドの少年が、死んじゃうからお父さんに会わせてやりたい」と言います。
少女はその夢を叶えべく奔走。 やっと見つけたと思ったら、それは二人の少女と繋がっている人物だった。
というあらすじ。
何が鮮やかって、少年が入れ替わって高校生を騙して連れてこさせた上に、ナイフで父親を刺すところ。
おぉ!っというどんでん返しは面白かったです。