集英社文庫編集部の「短編復活」を読みました。
有名著勢揃いという感じの本。 発売されたのが復刻されたようです。
普段、自分では読まない作家さんの話を読むと、その人の作風が分かるので、自分に合った作家さんを見つけることができます。
今回は有名どころの綾辻行人さんの短編が気に入り、新たに違う本を読んでいます。
短編集のいいところは、色んな雰囲気を楽しめるところだと思います。
- 作者: 集英社文庫編集部
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/11
- メディア: 文庫
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一番気に入った、綾辻さんの短編を。
珍味よりもっとすごい偏食に目覚めた会社員が、すごいゲテモノを出してくる店へ行くという話。 カマキリやらヒキガエルやらフナムシ、カマドウマのような食べないだろーというものがなんでも揃っているレストラン。 ゴキブリ(種類豊富)から蟯虫まで食べられる店……。 調理方法は普通の煮込みなどですが、とにかく読んで想像しただけで鳥肌が立つ面々…。
男はこれをどんどん食し、自分の欲求を満たして行く。 恋人は彼氏になんだか言いくるめられて、楽しむようになって行きます。
最終ランクの食材は、自分自身の肉。 自分自身の肉だからこそ美味いと店主の女性が自分の手を見せます。 もちろん指がない。
男は1本だけと言って、骨ごと料理してもらって、いつも以上に満足する。
という話ですが、虫嫌いな私にはヒョェエエエとなる話でした。 カエルくらいは食べられますが、ギョウ虫は無理です。 ハリガネ虫もムリ。
短編の中でも一番印象に残りました。
色んな作家さんを読める短編集はやはりいいものですね。