森絵都の「気分上々」を読みました。
森絵都は久々に読みました。 「気分上々」は短編集です。 気軽に好きなところから読めるので、読みやすいです。
- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/01/24
- メディア: 文庫
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「気分上々」を読みました
「気分上々」は最後に収録されている短編のタイトルです。
私が好きなのは、「東の果つるところ」です。 左右対称にならない名前をつけるという呪いとも言える式たりがなんとも面白い設定。
例えば、米、美幸、金太、啓介…などなど、左右対称にならないといけません。
主人公はそんな田舎が嫌で都会に出て、左右対称の名前の人とは関わりたくない!と思いますが、であった人が左右対称の名前の人で、ここまで来ても呪いは続くのかと落胆します。
そこで芸能界に入り、新しい芸名を手に入れます。 しかし、左右対称でないと早死にするというしがらみに囚われ死んでしまいます。
まさに、呪いと呪縛と言わざるを得ない話で、森絵都の話にしてはゾッとさせるものがありました。
他の短編もどれも目を離せないので、一気読みしました。
気軽に読める短編集は、空いた時間のお供に最適です。
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