桜庭一樹の「青年のための読書クラブ」を読みました。
一人称「ぼく」の少女が出てくるお嬢様学校。 そこで、密かに存在する読書クラブ。 秘密の花園の中のそのまた謎の部分という読書クラブには読んでいて、心地よいものを感じました。

- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/06/26
- メディア: 文庫
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青年のための読書クラブ(3) (フレックスコミックス フレア)
- 作者: 桜庭一樹,タカハシマコ
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
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青年のための読書クラブ(1) (フレックスコミックス フレア)
- 作者: 桜庭一樹,タカハシマコ
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
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代々、読書クラブでは闇に葬られる学校の歴史を記して行く。 面白いペンネームを最後に添えて、それは読書クラブの本に散り散りに隠されています。
学校の創立の謎から、その高度成長期に合わせて発生した事件などが記されていて、結構リアルに時代背景を追っているところもあります。
ラストは最後に残された、1人の読書クラブ員は読書クラブの秘密の本を救い出し、卒業生である元読書クラブ員に託します。 ここできっと読書クラブはなくなってしまうのだろう…と思いますが、私はきっとまた読書クラブが何年か後復活するだろう!と勝手に解釈しています。
儚く、可憐で、純粋な少女たちが一方で一人称を「ぼく」とするところや、男言葉のようにたんたんとした口調で話すところには、心惹かれます。 「気高い」というのが近い言葉かな、と思います。
桜庭一樹の書く少女たちがより一層魅力的に書かれています。